子供が不自由しないように・・・・・

現代で子供が生まれにくい背景には、『子供が不自由しないように、惨めな恥ずかしい思いをしないように、受けたい教育が受けられないことがないよ うに、

進学や就職で応援して上げられるように』といった親の生まれてくる子供に対する手厚い準備・愛情が当たり前のものとして考えられているからで、現代 と昔では親と子供の力関係や奉仕の方向性は完全に逆転した形になっている。 農業社会や軍国主義の昔は、子供の数が増えることは親の豊かさや手伝いをしてくれる人が増えることでもあり、国家共同体の兵力・労働力が増えるこ とでもあったので、『出産=親の負担・責任の増加だけ』という片務性はなかったが、現代では『子育ての見返りを求めるエゴイズム・子供に養育の代わりに何 かをしてもらおうと期待すること』は浅ましい利己主義として道徳的に非難されやすい。 無償の愛情と育児をした結果、子供の側が自発的に尊敬や感謝をして、親のためにあれこれしてあげたいと思うのは良いのだが、親の側から『誰のおか げで生活できると思っているんだ。学校に行けると思っているんだ。今まで育ててやったのに』というような物言いは親子関係を断絶させる恐れがある一種のタ ブーな言動になっている。