イデア

私の祖父はビルマ戦線に一兵卒として従軍した戦中派で、例に漏れず『天皇陛下のためならば何処へでも』の天皇崇拝の観念を戦後も持ち続けたが、

祖 父にとっての天皇は大日本帝国憲法に定められた神聖不可侵の国家元首という面を持ちつつも、『日本国という家族的共同体の幻想を背後で支える厳父・慈父の 家長のイデア』というものに近かったように感じる・・・・・・。
大元帥として軍を統率する権威の役割をした昭和天皇はナース求人『神格化された厳父(命令する者)』の顔を強く見せた。一方、父昭和天皇の敗戦経験(戦争責 任のGHQによる赦免)を踏まえ、国民統合の象徴として平和と安寧、国際協調を祈り続ける今上天皇は『聖人化された慈父(思いやりいたわる者)』としての 顔しか見せることはない・・・・・・・・。
天皇制の原点は、近畿に有力な政治集合体のヤマト王権を確立した『政治的・軍事的な指導者』であり、そこに『記紀の日本神話による権力の正当化』 が加わった。